難削材加工

Difficult-to-Cut Materials

技研精機株式会社

難削材とは

 一言で難削材と言っても、人によって思い浮かべる素材イメージが異なると思います。難削材とは一般に文字の通り切削が難しい素材全般のことを差します。一昔前はSUS材も難削材の一種と言われていましたが、現在では、刃物の新開発及び加工機械の進歩により、難削材から除外されるようになりました。
難削材はその特性によって幾つかに分類できます。超耐熱合金・チタン合金の様な低熱伝導性の素材、純ニッケル・純銅の様な延性の大きい素材、セラミックス・ガラスの様な高硬度・高脆性の素材等があります。 その素材特性によって、加工設備・加工条件・切削工具に及ぼす影響が大きく異なります。今までの経験が通用しないところが難削材加工の一番の難しい部分です。

弊社で加工経験のある難削材

 弊社は今まで、インコネル(Inconel)、チタン(Titanium)、ハステロイ(Hactelloy)、スーパーインバー(Super Invar)、ニッケル(Nickel)、金属基セラミックス複合材(Metal Matrix Composites)、低熱膨張材(LEX材)等の難削材の切削加工に取り組んできました。
この中でインコネル、低熱膨張材(LEX材)、チタン合金等の難削材では、年間何十種類もの製品を加工しており、日々その加工経験を蓄積しております。
インコネルに関して言えば、米国内で難航した切削加工を弊社の加工技術と経験で解決する事ができ、お客様より高い評価を頂いております。

難削材チタン・インペラー

チタン・インペラー

蓄積されている難削材加工技術

 上述したように難削材の切削加工では工作機械の剛性、切削工具保持具の剛性、加工時のワーク温度の管理、切削速度、切削工具の材質等あらゆる場面で現在の一般的加工技術だけでは対応しきれないことが多々あります。
弊社では年間何十種類もの難削材部品の切削加工を行い、その実績に基づいて個々の製品に対して最適な加工条件を行ってきました。また、コーティングメーカーと刃物コーティング技術での共同開発、弊社特殊刃物(実用新案登録済)の開発等を通じて、加工精度・生産性の難題を解決してきました。今ではインコネル加工で公差幅±0.003㎜の高精度加工、低熱膨張材では1000㎜×1000㎜の面積で平面度0.02㎜以下を実現しています。
加工部品の分野では航空機、自動車、半導体製造装置、液晶露光装置、医療機器、掘削機設備等幅広い分野を手掛け、最先端技術の支えに大きく貢献しています。

 御社で、もし難削材で御用がございましたら是非お気軽にご連絡ください。弊社の技術陣が総力を挙げて要求に応えることをお約束致します。