同時5軸加工の活用例として作成したのがこのサンプルです。中心が中空のため、狭い穴から工具を入れ、同時5軸の動きで中心を削り拡げています。また、各抜き穴の側面は球中心に向かっているため、通常の3次元加工では行えない形状となっております。エンドミルの側面で切削するスワーフ加工を用いることで、短時間で面粗度を上げることに成功しています。
加工機:立型同時5軸マシニングセンター
材質:アルミ合金(A5056)
外径:φ150
肉厚5mm
面粗度:Rz12.5
加工目を揃えるため、高度な加工パスの制御が必要となります。CAMの単純な計算だけでは得られない工具軌跡を数学的なアプローチで生成する必要があります。