ヘール加工とは、平らに研いだバイトを横方向に動かして加工を行う加工方法で、主に『シール面の加工』に用いられています。通常のミーリングなど回転工具による切削加工では、円弧状の切削痕(切削目)が出来てしまう為、切削痕による僅かな隙間から気体が浸入してしまい、高真空状態が保てなくなります。それを防げるのがこのヘール加工です。
加工機:MAKINO横型マシニングセンター
材質:アルミ合金(A5052)
仕上げ工具:幅3mm/4mmヘールバイト
ヘール加工の難しい所は『バイトの製作(成形)技術』です。バイトの母材・すくい角・逃げ角・刃先の面精度等が加工物の品質(精度)に大きく影響します。弊社では特殊バイトの製作により、0.7μm Rmaxの面粗度を達成しました。
ビルトインヘール加工機能(刃物の進行方向に常に刃面を向ける制御)により、複雑形状にも対応致します。