ジェットエンジンの動翼は、熱膨張を考慮し一枚ずつディスクに取り付けられていることが一般的ですが、設計法の進歩でブレードとディスクを一体としたブリスク (Blade In Disk) が出現しました。その一体型を同時5軸加工で実現したのがこのサンプルです。
加工機:立型同時5軸マシニングセンター
材質:アルミ合金(A5056)
外径:φ300
ブレード枚数:40
ブレード長さ:75mm
ブレード最薄部:0.5mm
面粗度:Rz6.3
インコネルやチタンなどの耐熱合金が使用されるのが一般的ですが、サンプル品の材質をアルミ合金とし厚みを薄くしたため、一般的に機械加工では品物が加工に耐えきれず、ビリが発生します。そのビリをいかに押さえるかが、加工のポイントになります。